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連結決算とは、実質的に支配従属関係にある企業グループを経済的な単一の事業体とみなして、そのグループ全体の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を把握する決算手法です。

連結決算では、個別に作成した親会社及び子会社の財務諸表を合算し、親会社の投資額と子会社の資本金を消去、棚卸資産に含まれる未実現利益の消去、グループ間の債権債務や取引高等の消去等の連結調整作業を行い、最終的に連結財務諸表を作成します。

近年、IR上、企業グループでの業績が重視されるようになり、株主や投資家等のステークホルダーへの情報提供として連結財務諸表の重要性が高くなっています。経理部にとって、連結決算は年次決算と並び重要な業務です。

グループ会社など一定の関係がある会社について、支配力・重要性を判定して、連結範囲となるか検討し、連結対象となる会社を確認します。

連結決算に関する方針を策定します。((例)未実現損益消去(棚卸資産)の会計処理、資本連結計算の手続き、内部取引消去(取引高)の会計処理など)

決算期がずれている会社(3ヶ月間以内)を把握し連結修正の対応を行います。((例)取引高の相殺消去等)

連結対象会社に対し決算手続きに関する説明を行います。

各社親会社報告用の共通パッケージを準備します。

各社よりパッケージデータを回収します。(該当がない場合も必ず報告を受領するようにします)

外貨報告データの換算を行います。(外国為替市場の解釈、外貨建取引の会計処理、在外子会社との会計処理等に注意)

各連結調整前の連結精算表等を作成します（開始仕訳の確認等に注意する）

連結会社の資本連結の処理を実施します。(持分計算書の作成、資本連結計算の手続き、のれんの会計処理等)

内部取引消去の処理を行います。(債権債務、取引高、手形等の会計処理)

在庫の未実現利益を消去します。(棚卸資産、持分法計算等の会計処理、未実現損失の取扱いに注意)

各連結調整項目に対し税効果調整を行います。(連結固有の税効果計算の確認)

各連結調整データを踏まえ連結精算表等を作成、検証を行います。

連結キャッシュフローを作成します。(個別キャッシュフローが必要な場合は作成)